マレーシアのタックスクリアランスについて

マレーシアでタックスクリアランスが必要な時というのは、①マレーシア国内で転職する時、②マレーシアで働いていた会社を退職する時、③日本に帰国する時、④マレーシアを3ヶ月以上離れる時などです。これらの際には、個人所得税をちゃんと納めているか、過不足が無いかをクリアにしておく必要があり、それをタックスクリアランスと呼びます。(3ヶ月以上とありますが、同じ会社に籍を置き、一定期間日本に帰る場合は必要ありません。自分のケースが当てはまるかわからない場合は、税務局に問い合わせをしてみてください)

手続きを行わなかった場合は、今後のマレーシア出入国の際にトラブルの原因ともなりうる可能性がありますので、注意が必要です。なお、この手続きは個人の確定申告と同様、会社が手続きを行う義務はなく基本的には各自で行う必要があります。

いつまでに、タックスクリアランスを行えばよいか?

出国の30日前、もしくは、退職日の30日前までです。手続き処理に2週間掛かり、それから書類が郵送で到着するまでに時間がかかるので、早めに手続きをしたほうが良いでしょう。手続きが完了すると、その旨のレターが発行されます。レターは税務署での受け取りも可能です。

タックスクリアランスは、どこの税務署に行って良いわけではない

個人のタックスファイルを扱っている税務署の支店は、それぞれ決まっています。自分のタックスファイルがどこに置いてあるのか、まずは税務署に確認をしてみましょう。名前、パスポート番号、タックス番号を手元に準備し、最寄りの税務署を訪れるか、電話をすれば教えてくれます。(LHDN: 1-800-88-5436)

タックスクリアランスに必要な書類

1、パスポート原本

2、パスポートの全ページコピー

3、フォームCP21 or CP22A(会社発行の出国もしくは、雇用終了を通知するレター)

4、EAフォーム(会社から発行される前年度の収入をまとめた書類)

5、BEフォーム(確定申告の書類)

6、NR51(出入国記録をまとめた書類)

7、PCBⅡレター(会社発行の月額税金控除をまとめた書類)

8、(給与明細)

9、(税金控除のレシート)

税務署に行って手続きを行う

必要書類を準備できたら、指定の税務署に行ってみます。申請者の状況によって必要書類が若干異なると思いますので、何回か出直すつもりで訪れると良いと思います。

書類を無事提出したら、2週間ほどでレターが届きます。何も連絡がなければ、問い合わせをしてみましょう。書類提出時に問い合わせの連絡先を聞いておくと良いと思います。

なお、このタックスクリアランスは、代理人が手続きを行うことも可能です。

広告

シェアする

広告