マレーシア就労ビザの取得方法ー抑えておくべきポイント

マレーシアでビジネスするにあたって、まず直面するのが政府関係のやり取りです。

お役所とのやりとりは基本的にマレー語、書類もマレー語です。また、担当者によって言うことが違います。手続きにものすごく時間もかかります。

就労ビザ取得に関して、前回の記事で手順についてお話しました。就労ビザに関して、しばしばお問い合わせをいただくので、今回は就労ビザ取得を終えて分かったこと、おさえておくべきポイントについて書いてみたいと思います。

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必要書類は、会社登記の時点で考慮しておくべき
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弊社は、2社法人登記しており、2つ会社があります。私がマレーシアに着任した時点では、オフィスの契約が終わって入居できる状態ではあるけれど、電話とインターネット(UNIFI)の契約がまだでした。

UNIFIとの契約には、会社の登記簿謄本のようなものが必要で、先に登記書類が上がって来たB社で手続きをしました。

これが最初の間違えでした。ビザ申請は、A社でしており、UNIFI契約時点では、その後のビザ必要書類に、電話の請求書を求められることを知らなかったのです。

というわけで、ビザ申請書類を提出する前に、UNIFIの契約者変更が必要となりました。契約者変更し、新しい請求書が届くまで数週間待つこととなりました。

そのほかにも、オフィスの賃貸契約書も就労ビザ申請に必要な書類の一つです。就労ビザを申請する会社名と賃貸契約者名も合わせておいたほうが手続きがスムーズです。

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ステップ2、書類をアップロード後、書類の再提出を求められる。
「Application Retured」

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無事必要書類が揃い、全てアップロードが完了しました。
早速4日後、1通のメールが届きます。

Company-registrstion-retured

英語とマレー語のミックスレター。。。
英語書けるなら全部英語にしてほしい。

すぐにビザエージェントに転送。メールの内容は、アップロードした書類のスタンプが見えないなど、簡単な書類不備でした。これはスキャンし直し、すぐ再提出。

前回、MDeCで申請した際は、全てアップロードが終わっても、全く連絡が来なかったので、書類に目を通してもらっているということで良い兆候です!

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ステップ2、今度は、会社プロフィールの再提出を求められる。
「Application Retured」AGAIN

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書類再提出2日後、再度メールが届きました。

company-registration-esd

えーっと、、事業内容をもう少し詳しく書いて提出してほしい、とのこと。

詳しく書いて提出したつもりだったのですが、もう一度書き直して提出。

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そして、呼び出しを受ける
「Company Presentation」

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会社プロフィールを書き直し提出した5日後、また1通のメールが届きました。カンパニープレゼンテーションのお呼出しです。
おおっ、早々インタビューにたどり着いたぞっ!!?

Company-registraion-esd

カンパニープレゼンテーションは、ある場合とない場合があるようですが、今回のケースでは、会社の事業内容、なぜそこに外国人を雇う必要があるかを説明しにいくことになりました。

これは少し緊張します。
認められずにあっさり却下されては困ります。

エージェントからは、面接に行く時はズボンを履いて、なるべく肌を見せないような格好で行くように、アドバイスを受けました。マレーシアはイスラム国家。ブミプトラ政策によりお役所の職員は、ほとんどマレー人です。ちょっと色気を出して露出する・・とか考えるより、肌を隠したほうがいいそうです。

そして、カンパニープレゼンテーション当日!!

お役所の人って、まじめな固いイメージがありますが、マレー人は優しくフレンドリーでした。

担当官「君は日本人か?」
担当官「結婚してるのか?何歳?」
私「いいえ。3○歳ですが」
担当官「ローカルと結婚すればビザいらないよっ」
私「そーですよねー!誰かかっこいい人紹介してくださいー」

なーんて、軽い挨拶を交わした後本題へ。今回呼ばれたのはどうやら問題があったからのようです。

さかのぼる事、会社登記の時点。会社秘書役が色々な事業ができるように(弊社はITベンチャー)事業内容に色々盛り込んでくれていました。しかし、今回提出した会社プロフィールと登記簿上の事業内容とに相違があり、その説明を求められて呼ばれたのでした。

その場では、担当官に説明が付きましたが、判断するのは3日後の審査会。その審査会には、担当官は出席はしません。担当官より審査のポイントを聞き、それまでに、補足レターを提出するということになりました。

こ の時点でラッキーだったのは、担当官が話を聞いてくれて、補足レターを出す猶予をあたえてくれたことです。担当官によっては 、面接後に即却下される場合もあるようです。担当官とのやりとりはマレー語、エージェントがマレー語話せたので、同席してもらって助かりました。

その後は、エージェントと補足説明レターについて作戦会議。どういう風に書いたら納得してもらえるか。補足レターで審査が通らなければ、振り出しに戻ります。

◎補足レターの結果
補足のレターを提出後、却下されずには済んだものの、登記簿の事業内容の修正を求められました。修正が完了した時点で、次にステップに進むことができました。

◎面接のポイント
今回の面接のポイントは、マレー語スピーカーと一緒に行く事だったと思います。お役所のマレー人は英語が苦手な人も多いです。つたない英語でのやり取りは、担当官が面倒くさくなってしまう可能性もあるからです。

何はともあれ、無事就労ビザの取得できて、ホッとしたのでした。

※2016年8月1日より、就労ビザ取得手続きに一部変更が出て、訪問ビザから就労ビザへの切り替えに一度本人がマレーシアを出国、日本に帰ってマレーシア大使館での手続きが必要になったようです。(こちら)。

関連記事:
マレーシア就労ビザの取得方法—申請までの格闘編
マレーシア法人口座開設と就労ビザの複雑な関係

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コメント

  1. SKAE より:

    マレーシアのビザ取得ポイントとても参考になります。それよりも、ストーリーが面白くて引き込まれました。笑

    • Suto Aya より:

      SKAEさん、コメントありがとうございます。少しでもお役に立てれば嬉しいです。楽しく読んでいただいたようでありがとうございます♪

  2. appbc より:

    👍👍👍👍👍👍