マレーシア・EPF年金の会社申請方法

今日は、マレーシアでの会社設立関係のお話です。従業員の給与計算は、EPF、SOCSO、INCOME TAXを天引きし、雇用主が毎月納付をします(SOCSOの申請方法は、こちら)。今日は、EPFの雇用主の会社登録についてです。

マレーシアは、退職金制度がないので、従業員は、毎月積立金をして、一定年齢になると、利息がついて払い戻しされます。現在、従業員負担は8% で、会社負担は13%(RM5000は12%)です。個人負担と会社負担を合わせると、毎月給料の20%を積み立てていくので、結構いい積み立て額になります。従業員にとっては、会社も12-13%負担してくれるので良い仕組みですね。

EPFは、マレー語でKWSPと呼ばれる従業員積立基金です。

【必要書類】
1、FORM 9(会社秘書役より入手。会社登記所のスタンプ必要)
2、FORM49(会社秘書役より入手。会社登記所のスタンプ必要)
3、申請用紙 Employer Registration Application Form
4、雇用主(Director)のパスポート/ICコピー
5、会社スタンプ(念のため)

書類を準備したら、近くのKWSPオフィスに行って、受付で「Company Registration」などと言って、番号をもらいます。Form書類は、普通のコピーしたもので大丈夫の時もあるようですが、私は窓口担当者から、登記所のスタンプが必要と言われ、一度出直しました。登記所のスタンプは、会社秘書役が取ってきてくれます。が、私は、急ぎだったので、自分で行きました。(設立段階では、何かと必要になる登記所のスタンプ=CTC by SSMの取得方法については、また、別途記事にします。ネタが溜まるな・・)

新しい会社がEFPの会社登録を行うタイミングですが、ローカルの従業員を雇った月に行い、翌月15日までに前月分の支払いを済ませます。15日前後にKWSPオフィスに行くと混みますので、登録だけでも、先に済ませておいたほうがスムーズです。支払いは、オンラインでも可能。

さて、負担額についてです。給与RM5,000の場合、会社負担はRM690、従業員負担はRM400です(2016年12月現在)。従業員の給与を決める際は、EPFやSOCSOの会社負担額も念頭に入れた方が良さそうですね。

給与例: 会社負担額 従業員負担額
RM2,980.01 から RM3,000 RM390 RM240
RM4,980.01 から RM5,000 RM650 RM400
RM7,900.01 から RM8,000 RM960 RM640

詳しいレートは、下記のリンクをご参照ください。
レート:https://www.kwsp.gov.my/portal/documents/10180/154493/Perintah_Kumpulan_Wang_Simpanan__Pindaan_Jadual_Ketiga__2016_04022016_Final.pdf
※2016年3月〜2017年12月適用分です。その後、また変動があるかと思います。

EPFオフィスは、KL市内、セランゴール州合わせて、13箇所ほどです。
支店検索:https://www.kwsp.gov.my/portal/en/reach-us/kiosks-location

申請が終わると同時に、EPFのオンラインシステムを使うためのアクティベーションコードが発行されます。雇用者申請をしてから、30日以内にアクティベーションを行いましょう。今後、支払いなどにも、オンラインシステムを使います。

次回は、アクティベーションの方法です。

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コメント

  1. appbc より:

    Duration of EPF contribution extended to 60 year old of optional, after 55 years old, the contribution will enroll to different epf account.🖒🖒🖒

  2. Kana より:

    EPFについて、気になっていたので、とても情報が参考になりました。
    ありがとうございます。

    • Suto Aya より:

      Kanaさん、コメントありがとうございます。少しでもお役に立てれば幸いです。